雑貨ブランド『PUEBCO(プエブコ)』の魅力は?と問われれば色々な回答が飛び出してくるかと思いますが、一番の特徴は「ユニークであること」ではないでしょうか。他にはないアート寄りの個性的なアイテムは「アートと便利なものの中間ぐらい」というコンセプトを元に作られています。
そんなPUEBCOが、少し前まで実店舗だった三軒茶屋のスペースで2021年6月1日(火)より 「B.C.PUEBCO展」というエキシビジョンを開催しています。これは代表の田中さんが世界中で見つけてきた、PUEBCOの商品の元になった…もしくは元になるはずだったアイテムをキャプション付きで展示しているイベントです。
今回はこのB.C.PUEBCO展に実際に伺って見てきた様子をリポート。また現在の実店舗である三宿店と渋谷パルコ店の様子も併せてリポートしていきたいと思います。地方だからなかなか来れないという方も、ぜひ雰囲気の片鱗だけでも味わってみてください。
※なお写真はPUEBCO様の許可をいただいて掲載しております。
- 2021/08/15 開催期間を修正しました。
PUEBCO(プエブコ)とはどんなブランド?
『PUEBCO(プエブコ)』は2007年に東京で生まれた雑貨ブランド。個性的でユニークなアート寄りのプロダクトを次々とリリースし、おしゃれインテリア好きたちの心をつかみました。現在では世界30か国以上に販売網を拡大。インテリア雑貨やキッチン雑貨、家具やアパレルまで扱うアイテムは多岐にわたります。おしゃれインテリア感度の高い人なら、セレクトショップやオンラインショップで一度は見たことがあるのではないでしょうか。
B.C.PUEBCO展の開催場所は?
B.C.PUEBCO展の開催場所はもともとPUEBCO三軒茶屋店だったところ。国道246号沿い、最寄り駅は東急田園都市線・三軒茶屋駅、バスだと東急バス「昭和女子大」停留所の近く。正確な住所は太子堂になります。
どう見ても佐〇急便のビルにしか見えない雑居ビルの端っこに、ひっそりと2階へ上がる階段があります。知らない人なら営業しているようには見えない…むしろお店的なものがあるようには見えない入口が秘密基地のようでたまりません。
中を覗くと薄暗い細い階段が見えます…怪しいですね…w
さて、階段を上がるとようやくお店らしい雰囲気になってきました。とはいえ、今の展示会期中ここでは販売は行っていないので、実際にお買い物をしたい方は後ほど紹介する三宿店か渋谷パルコ店へ足を延ばしてみてください。
以前は什器や棚がおかれ倉庫のようにアイテムが満ちたワクワクする空間だったのですが、今はすべて取り払われミュージアム然とした表情に。壁3面にディスプレイされ、写真の背後は事務所になっています。
ちなみに今回、撮影の許可をいただいたのは正面の壁の展示分のみ。左右に展示されているものは紹介していないので、ぜひご自身の目で確かめに行ってみてください。
B.C.PUEBCO展の展示内容は…?
展示物は冒頭でもお伝えしたように、代表の田中さんが世界中で見つけてきた様々なものたち。それぞれに見つけたいきさつと、どういう風に商品化しようと思ったかのキャプション(説明文)が付いています。
このキャプションがいちいち面白く、思わずクスリとしてしまうものも。同じ文体でたまに公式Instagramが更新されるので、個人的にとても楽しみにしております。
プエブコのプロダクトは、古材やインド軍の払い下げのパラシュートクロスやテント生地などリユース素材・リサイクル素材を使ったものが多いのも特徴。今回展示されているアイテムがどんなプロダクトに生まれ変わるのか、考えるとワクワクしてきますね。
どれも、こんなものから商品の発想が生まれるのかと驚かされるものばかりですが、じっくり見るとそれぞれヴィンテージ具合や用途に特化した質実剛健さなど、埋もれた宝を見つけたような気持ちにさせてくれます。
今回のエキシビションの終了日は未定ですが、とりあえず6月末までは開催中とのこと。次回は「たまたまSDGs展」というこれまた謎めいたタイトルのエキシビションがすでに開催決定しているため、首都圏で行ける人は早めに行くことをお勧めします。
開催期間は8/31までとのことです。また次回の「たまたまSDGs展」は残念ながら中止とのこと。三軒茶屋店は冬ごろにはまた物販店舗として復活するようです。
PUEBCO三宿店にも行ってみた
前述したように、現在三軒茶屋店では販売は行っていません。三軒茶屋店から徒歩6分ほど、距離にして500mの場所に「プエブコ 三宿店」があります。ここはもともとプエブコ2号店である「W%」だった場所。現在は実質、実店舗としての本店のような位置づけになっています。
棚という棚にひしめくアイテムたち。以前の三軒茶屋店もこんな雰囲気がありました。このおびただしいプロダクトの中からお気に入りの「ブツ」を見つけ出すのが、宝探しのようで何とも楽しい。
PUEBCOのアイテムはこちらにほぼ全て網羅されているようなので、欲しいものが決まっている方もそうでない方もこちらに訪れればまず外れはないでしょう。
PUEBCO渋谷パルコ店にも行ってみた
せっかくなので、もう一つの店舗である渋谷パルコ店にも足を延ばしてみましょう。こちらは2019年11月22日(金)に建て替えリニューアルオープンした渋谷パルコの3Fにあります。
同じフロアの近くにはPaul SmithやADAM ET ROPÉ、Vivienne Westwoodなどがひしめく中、PUEBCOらしさを放っています。
ウッドを基調としたお店の作りがかっこいいですね。商品数的にもなかなかの品ぞろえとなっています。
さすが渋谷パルコというべきなのか、この日も平日の日中ながらたくさんのお客さんが来店しており、写真に映り込まないタイミングを待つのが大変でした。
渋谷駅からのアクセスはもちろんこちらの方が良いので、お買い物のついでにでもぜひ立ち寄ってみてください。
PUEBCOのおすすめアイテム
最後に、これぞPUEBCOらしいと個人的に思うアイテムをご紹介します。もちろん一部なので、もっと知りたい方は公式オンラインショップをチェックしてみてください。
PUEBCO Online Marketはコチラ最初に「おお!」と思ったPUEBCOのアイテムが、こちらのテープディスペンサー。アイアンの重厚感がたまりません。カラーはブラック・ホワイト・ナチュラルがラインアップ。
ステンレスのハンドルが特徴のカッティングボード。持ち運びしやすいだけでなく、壁にかけたりも。そのまま食卓にサーヴしてもおしゃれです。
一見普通のキャニスターですが、実は蓋まですべてセラミック製です。ペン立てにしたり、食品を入れたり。サイズ展開もいろいろです。
おしゃれな洗濯ネットって見たことあります?私はありませんでした。写真だと伝わりづらいですが、グリーンがミリタリーっぽくてとてもかっこよいです。
ミルスペック風の刻印が入ったミニボウル。こういうのってありそうでなかなかないですよね。毎日晩酌の際に使わせていただいております。サイズは3種類。
ユーズドのパラシュート生地を使ったミリタリー感あふれるポーチ。筆者はたぶんバッグから出すたびにちょっとドヤ顔をしています。
所有する喜びを感じさせてくれるPUEBCOのアイテム
PUEBCOのアイテムは、使いやすさという面を第一に考えると必ずしも最高のものばかりではないかもしれません。ですが、それだけではない「所有する喜び」というものを満足させてくれる魅力にあふれています。
世の中には百均のアイテムのように安くて便利なものもたくさんあふれています。しかし一方で、買ってきて家で眺めてニヤニヤしてしまうような、独りよがりかもしれないけれど自分にとってはこの上ない価値のあるものを買うという喜びもあるはずです。
もしブランドの価値観に共感したのであれば(そこまでかしこまらなくても、単にかっこいいな、おしゃれだなと思ったのであれば)ぜひPUEBCOのプロダクトを一度迎え入れてみてください。日々の暮らしにちょっとした刺激を、ちょっとしたシニカルさを、そして満足感を与えてくれるはずです。
撮影:inzak編集部