名作と呼ばれている灰皿や、比較的新しく登場したおしゃれな灰皿をまとめました。MOMAのパーマネントコレクションに選ばれているもの、著名なデザイナーによってデザインされ世界中で愛されてきたもの、昔からあるすこし懐かしいガラス製のもの、陶磁器でつくられたぬくもりのあるものなど、定番と呼ばれるデザインの灰皿から、まったく新しいおしゃれな灰皿まで厳選してピックアップしています。お気に入りのおしゃれな灰皿を使って、心安らぐひとときにしましょう。
ロングライフデザインの定番灰皿
飽きのこないシックな灰皿。DANESE(ダネーゼ)Barbados(バルバドス)アッシュトレイ
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1975年にイタリアで創業した日用雑貨店『DANESE(ダネーゼ)』の灰皿『Barbados(バルバドス)』です。ミラノ出身のデザイナーであるAngelo Mangiarotti(アンジェロ・マンジェロッティ)によってデザインされており、ニューヨーク近代美術館(MOMA)のパーマネントコレクションにもなっています。彫刻的なデザインを得意とするマンジェロッティによって、普遍的かつ独創的な造形美が表現されています。ホワイト・ブラックという2色のカラーリングも置く場所を選びません。流行にとらわれない長く使えるものをつくる、という理念のもと数々の名作を世に送り出しているDANESEならではのシンプルな美しさがあります。
名作の存在感。stelton(ステルトン)Cylinda-Line(シリンダライン)AJボルビングアッシュトレイ
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高品質なステンレス製品で知られる『stelton(ステルトン)』の円筒形灰皿『AJボルビングアッシュトレイ』です。1967年にデンマークの世界的デザイナーであるArne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)によってデザインされ、世界中で非常に高く評価されている、灰皿の最高峰ともいうべき存在です。同社のスチール製プロダクト『Cylinda-Line(シリンダライン)』を代表するアイテムとして知られています。半球になっているトレイを回転させることで、灰や吸い殻を下に落とせます。丸みのあるトレイや持ち手が、無機質になりがちなステンレスという素材の印象をやわらかくしているように感じます。機能性に優れた美しいデザインが多くの人びとに愛され続けている名作です。
あの灰皿を自宅で使う!東洋佐々木ガラス 灰皿 54009
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グラスや食器などのガラス製品を製造・販売する『東洋佐々木ガラス』の灰皿です。1981年に製造がスタートし、翌年の1982年にはグッドデザイン賞を受賞しています。誰もが一度は目にしたことがあるような親しみを持てるデザインで、現在に至るまでロングセラーを続けています。透明なガラスという素材と、小さめのサイズを活かして、玄関で鍵などの小物を収納しておくなど、さまざまな用途に使うのも面白いですね。
組み合わせで遊べる灰皿。Mebel(メベル)CLAM BOX クラム ボックス
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イタリアのブランド『Mebel(メベル)』のポップな灰皿『CLAM BOX』です。1960年代にグラフィックデザイナーのAlan Fletcher(アラン・フレッチャー)によってデザインされました。上下に分かれる仕組みのつくりと、鮮やかなカラーリングが明るい印象を与えてくれます。もともと灰皿としてデザインされていますが、小物入れとしても使えます。波状のエッジ部分は煙草を置くにはもちろん、2個組み合わせれば蓋として使うこともできます。
思わず欲しくなるおしゃれな灰皿
凛とした重さ。FORM × amabro アッシュトレイ
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日本人アーティストの村上周を中心としてアートとプロダクトを融合させる雑貨ブランド『amabro(アマブロ)』のアッシュトレイです。「架空のホテルの調度品」というコンセプトで、金属作家の花里政信とのコラボレーションによりつくられました。小さめのサイズ感と火消しの受け皿がよいアクセントになっています。小ぶりながら重厚感があるのは、鉄という素材ならでは。溶接面がそのままの残っているのも、絶妙な存在感を演出しています。渋味のある落ち着いた雰囲気は、ヴィンテージスタイルや、インダストリアルテイストの部屋にぴったりです。
月に煙をくゆらせて。小笠原陸兆 南部鉄器 灰皿 十三夜
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南部鉄瓶とモダンデザインを融合させたパイオニア的存在として知られる小笠原陸兆がデザインした灰皿『十三夜』です。満月(十五夜)より少しだけ前の、欠けた月をイメージしてつくられています。シンプルなデザインと、南部鉄器特有の艶のある深い黒が美しい灰皿です。重厚で存在感のある落ち着いた印象ですが、月が欠けているところに煙草を置くという、何ともロマンチックな仕様になっているのがかわいらしいですね。
サイズがちょうどよく、使いやすい形状。また南部鉄器の質感が一服の時間をより優雅にしてくれる。どんなインテリアにも馴染むと思う。出典元:楽天市場
和風だけどポップ。HASAMI(ハサミ)SEASON 01 BLOCK ASHTRAY(ブロックアッシュトレイ)
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波佐見焼の陶磁器を扱う長崎のブランド『HASAMI(ハサミ)』の灰皿『BLOCK ASHTRAY(ブロックアッシュトレイ)』です。400年の歴史を誇る波佐見焼の高い技術と、現代風のシンプルかつポップなデザインが見事なバランスを生み出しています。2010年に誕生したHASAMIのプロダクトは機能的なつくりと、絶妙な色合いのぬくもりのあるカラーリングが魅力。ブロックアッシュトレイには煙草を置いておく穴が8個あり、どのような角度からでも実用的に使えます。無駄のないシンプルなつくりですが、スタッキングしてかざっておいても画になるのはデザインの力によるものでしょう。カラーバリエーションも豊富なので、つい複数揃えたくなってしまいます。レトロ風のインテリアや、西海岸風のインテリアなど、さまざまなシーンにマッチする便利でかわいい灰皿です。
色がとてもきれいでした。煙草を置ける場所がいくつもある、と、彼は喜んでつかっております。出典元:楽天市場
使いやすさと美しさ。白山陶器 graf(グラフ)Stacking Ashtray(スタッキング・アッシュトレイ)
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大阪のクリエイティブユニット『graf(グラフ)』がデザインし、陶磁器メーカー『白山陶器』が製造した灰皿です。1779年に創業した白山陶器の伝統的な技術と、幅広くクリエイティブな活動をしているgrafのコラボレーションが興味深い作品です。日常生活に溶け込んでくれる陶磁器のあたたかさと、ミニマルテイストなモダンデザインのバランスは見事。シーンを選ばず使える利便性をもっています。ゆるやかにカーブしている縁の部分が個性的でかわいいですね。「スタッキング・アッシュトレイ」という名前のとおり、安定したスタッキングができるのも嬉しいポイントです。
お気に入りの灰皿でゆったりとした時間を
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有名デザイナーによってつくられたもの、伝統の技法で製作されたものなど、それぞれストーリーのある灰皿を紹介しました。決して大きくない灰皿のなかには、デザイナーの並々ならぬこだわりが詰め込まれています。それはデザインであり、素材であり、実用性です。そのようなこだわりに胸を打たれると、愛着が湧きます。愛着が湧けば長く使いたくなるものです。
住環境の変化などで部屋で煙草を吸わずに、キッチンの換気扇の下で吸っている方も多いと思います。家事や仕事で忙しいなかで一服をする大切な時間こそ、愛着のあるこだわりの灰皿と過ごしてみてはいかがでしょうか。
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