確かに家を建てたりするときに最初からスマートホームを前提として設計する場合、それなりの高い費用がかかります。しかし実は、安価で手頃な値段でスマートホーム家電は導入できちゃうんですよ。
今回は、そんなスマートホーム・スマート家電について難しいことは抜きの簡単な解説と、実際に使ってみた感想のレビューをお伝えしていきたいと思います。
「スマートホームを導入するとマジで生活が変わる!」なんていうネットでの触れ込みが果たして本当なのか、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね!
スマートホームとは何か、ざっくりと解説!
スマートホームとは何かをざっくり説明すると「家電をインターネットに接続して操作できる家」のことです。スマホアプリでの操作はもちろん、スマートスピーカーと接続して音声で操作することも可能。さらに一定の条件で自動化もできちゃいます。これだけだとピンとこないかもしれませんが、実際に使ってみると思った以上に便利なんです。だからこそ多くの人が導入し始めているんですね。
スマートホーム化するためには、IoT家電が必要。IOTとは「Internet of Things」の略で、要はインターネットに繋がる家電のことです。
最低条件としては家の中にWi-Fiの電波が飛んでいることですが、今日ではほとんどの家庭が導入しているでしょう。また声で操作したければ、Amazon alexaやGoogle Homeなどに対応したスマートスピーカー(AIスピーカー)が必要です。
※スマートスピーカーとは?
インターネットと接続し、人の音声を認識してAIが質問やお願いに応えてくれるスピーカーのこと。音楽を再生してくれたり、調べ物をしてくれたり、予定を教えてくれたりします。スマート家電とつなげて声で操作も可能。主要なAIアシスタントは「Amazon alexa(アレクサ)」「Google アシスタント」、iPhoneでおなじみAppleの「Siri」などがあります。それぞれに対応したデバイスがありますが、汎用性の高さや使えるスマート家電の多さでは、現在のところアレクサがおすすめ。アレクサ搭載の「Amazon Echo」は、安いモデルだと3000円くらいで手に入ることもありますよ。
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スマートホームができること
スマートホームがどういうふうにどの程度便利なのか、できることを理解するとより分かりやすいと思います。何となくピンと来ていない人は、まずここからですね。
毎朝指定した時間、もしくは明るさになるとカーテンが開き、優しい陽の光で起床する
スマートカーテンと呼ばれる自動開閉カーテン装置です。決められた時間に自動的に開閉したり、音声の指示で開閉したり。照度センサーの付いているものは、朝日を感知して自動でカーテンを開けてくれたりもします。外出時に夜になったらスマホアプリでカーテンを閉めておけば、防犯対策にも。スイッチがオプションで付いているパッケージなどは、声やタイマーでなくてもスイッチで開閉するようにすることも可能です。上のSwitchBot製のほかにも、多くのメーカーから発売されています。価格は安いものでは6000円台から。
家中の赤外線リモコンをひとつに集約。スマホや声で操作できる
スマートリモコンと呼ばれるものも各メーカーからリリースされています。エアコンやテレビなどあらゆる赤外線リモコンを登録し、ひとつのデバイスで操作。スマートスピーカーと連携すれば声でも操作できます。多くの場合、国内外のほとんどのメーカーのリモコンがプリセットと簡単な操作で登録できますし、プリセットに無かったとしても手動で登録することも可能。部屋の中のあちこちに散らばったリモコンを探すことも、もう無くなります。またリモコンって意外とインテリアの景観を損なったりするので、それが解消できるのもメリットですね。安いものなら2000円くらいからあります。もちろん機能や使い勝手はかなり変わってきますので、そこは注意。
スマートロック(鍵)で、より手軽に家の鍵を開け閉めできる
「スマートロック」を取り付ければ、家の鍵もスマート化できます。開錠方法も多様で、スマホやアップルウォッチをかざす・SuicaやPASMOをかざす・別売りの指紋認証パッドで指紋で開ける・音声で開けるなど用途に応じて対応可能。外出先から家に近づくとBluetoothで自動的に開錠したり、スマホアプリであらかじめ開錠したりできるモデルもあります。ほとんどの家の鍵に対応し、取り付けが簡単というのもポイントです。安いものだと6000円くらいからありますが、使い勝手を考慮すると10000円以上のものを選ぶのがベターかもしれません。
ほかにもこんなことが…
- 気温や湿度が一定以上、または一定以下になると自動的にエアコンや加湿器などを起動する。
- 外出先でも、ネットワークカメラで子供やペット・高齢者などを見守れる。
- 「アレクサ、おやすみ」とスマートスピーカーに言うと、カーテンが閉まりエアコンが止まり部屋中の電気が消える、もしくは明るさが最小限になる。
- スマート電球を使って、電球そのものをスマート化。明るさや色調、オンオフなどを声やスマホで操作できる。もちろんタイマーで自動化も。
- スマートプラグで、電源プラグそのものをスマート化。もともとリモコンで遠隔操作できない扇風機やサーキュレーターなどもスマホや声で操作!
- 外出中の時間にロボット掃除機が掃除をしてくれる。
ポイントは、ひとつのことを行うのに様々な方法が用意されていることと、複数のデバイスを組み合わせてひとつの命令で同時に操作できることです。これを極めていくと、今までの生活とは全く違う快適な生活が手に入る可能性があるんですよ。
実際にスマートホーム家電を使ってみた体験談
ここまで説明しても、まだいまいちピンとこない人もいらっしゃるのではないでしょうか。こういう時は実例を見るのが一番。実際にある部屋にスマート家電を導入し、プチスマートホーム化してみました。まずひとつ目のポイントは以下です。
・帰宅したら「アレクサ、ただいま」の一言でエアコンとデスクライトとテレビの電源をONにしたい。
・「アレクサ、おやすみ」の一言で、それらすべてをOFFにしたい。
・インターネットをしたいとき、設定したワードでライトとテレビをONにしたい。
・エアコンを帰宅途中にONにしたい。またはタイマーでONにしたい。
※前提として、スマートスピーカーである「Amazon Echo Pop」は既に導入してあります。スマートホームとして以外にも「アレクサ、〇〇の曲を流して」とか「アレクサ、今日の気温は?」などいろいろ使えるので、一台あって損はないですよ。楽天で3000円くらいで購入しました。
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スマートリモコンを用意
さて、まず絶対的に必要なのスマートリモコンです。これによって、テレビとエアコンの赤外線リモコンをひとつにまとめ、スマホアプリや音声で操作できるようにします。今回、導入したのはこちら。
ビックカメラで1,280円で購入しましたw こんな安くて大丈夫かな?と思いましたが、リモコンの登録も少しの手順で完了し普通に使えています。赤外線を飛ばすので置く場所には注意ですが、間に遮断するようなものがなければ大丈夫です。
スマート電球を用意
次に、デスクライトです。手動スイッチでオンオフする仕組みのため、電源プラグをスマート化するか、電球そのものをスマート化する必要があります。今回はスマート電球を導入。電球をスマート化すれば、オンオフだけでなく明るさの調整もできるからです。
こちらは調光機能のみで調色機能は付いていない、電球色タイプのシンプルなモデル。これだけでも、今まで手動スイッチを押していたのがスマホアプリや声でオンオフ・明るさ調整ができるので驚きの快適さです。調色機能があるモデルなら、オレンジ色の電球色から白い蛍光灯色まで色を変えることもできます。使い方によっては部屋をクラブのようなギンギンの色にすることも!
設置→アプリで設定
リモコンと電球を設置したら、あとはデバイス専用アプリで設定します。すべてスマホで行えるので、慣れれば簡単です。まずは「アレクサ、ただいま」と言ったらエアコンとTVとライトがONになるように設定しました。実際の動作はこちらです↓
これ、実際にやってみるとめちゃめちゃ感動しますよ!動画では小さい1部屋ですが、これがもっと大きい家単位・部屋単位で、複数のエアコンやらライトやら加湿器やらを動かしたり止めたりするように設定すればまさに快適さの革命です。
発動条件は自由に設定できる
「アレクサ、ただいま」の他にも自由に発動条件は設定できます。タイマーもできますし、反応するワードを好みのものにすることも。ちなみに上の部屋では、動画と同じ動作を行うのに「アレクサ、第一戦闘配備!」と言っても作動するようになっていますw
スマホアプリではそれぞれ専用のアプリで個別に設定することもできます。
エアコンの温度調整や風量もOK。これらをいちいち別のリモコンを操作せずスマホひとつで完結できるのも強みです。
メインのペンダントライトのオンオフ~物理スイッチを遠隔操作!
そしてもう一点、導入したのが「物理的にスイッチを押してくれるデバイス」です。今まで部屋のメインのペンダントライトは、壁に付いているスイッチでしかオンオフできませんでした。ベッドに横たわっているときにトイレに行きたくなっても、立ち上がって壁まで行かなければライトを点けられなかったのです。
Amazonや楽天の商品ページで詳細を見てもらえれば分かりますが、もともとリモコンがなくその場で指で押すしかないスイッチを、代わりに押してくれる優れもの。これがあれば給湯器のボタンや空気清浄機のボタン、壁にあるスイッチなど何でも操作してくれます。「長押し」や「設定した間隔で指定回数動作」などという設定もできるので、使い方は単なるオンオフに留まりません。設置も両面テープで貼るだけで超簡単。
この段階で、スマホアプリで壁のスイッチをオンオフできるようになりました。これに同じスイッチボットのハブを導入すれば声でも操作ができるのですが、今回はあえてスマート手動ボタンを導入してみました。
スイッチボットの各デバイスを、手元で作動させるボタン。リモコンが付いていないスイッチを遠隔操作できるだけでも十分に便利です。いちいちスマホを起動する→アプリを立ち上げる→オンオフする、という手間がめんどくさかったので導入。このような単純なオンオフもそうですし、シーンという環境を構築しておけば複数デバイスの動作をワンプッシュで行うことも可能。
声で操作できるのも、もちろん便利なのですが…子供が隣で寝てるので夜中に声を出したくないときとか、使える場面は大いにあるかと。
スマートホームの可能性は無限大!
かなりざっくりとスマートホームについて解説してきましたが、魅力は伝わりましたでしょうか?
今回のレポに関しては、スマートホームのほんの一端でしかありません。実際は「子供部屋と大人の寝室で、電気やエアコンなどを別々に操作」とか、「外出先から家の中の家電を操作(エアコン切り忘れたかな?いちおうオフにしとこう…とか。そもそもタイマーとか設定しておく方法もありますが)」とか、とにかく可能性は無限大です!
この記事だけではとてもスマートホームの魅力は伝えきれません。興味が湧いたら、記事中の楽天やAmazonのリンク先に飛んで説明を見たり、Google検索でより深くスマートホームについて調べてみてください。
あなたの生活を、より良く快適なものにするための一歩がスマートホームかもしれません。ぜひ一緒に「未来の家」を体験してみませんか?
TOP画像および記事中の出典先が無い画像:created by chatGPT