ARABIA(アラビア)はスウェーデン・ロールストランド社の製陶所として、1873年フィンランドのヘルシンキに作られました。1916年に独立してからは、フィンランドの代表的な食器メーカーとして世界中にファンがいます。そんなブランド。
アラビアは北欧らしい優しくて力強いデザインがとてもかわいいのです。もちろん現行品も素敵。でもそれ以上に、アラビアのヴィンテージ食器はとてつもなくかわいい。ただし、高い。我が家の食卓で使うにはちょっと気が引けるくらい。しかも子供が落として割っちゃうかも……なんて思いながら使いたくない。だから、アラビアのヴィンテージ食器に興味がありつつも、横目でチラチラ見ているだけでした。
写真は古道具屋で見つけたアラビアのお皿。店主のお眼鏡に適わなかったのか、店先に野ざらしで陳列されていました。しかも信じられない破格のお値段で。
手に取ってみると、カケもなく良い状態。作りも分厚くてしっかりしている。ちょっとダサい感じもいい塩梅。ブルーグレー好きな僕のツボをぐいぐい押してくる。そういうわけで、売られていた5枚すべてお買い上げ。
これは1980年代にラインアップされていた「KOMBI(コンビ)」というシリーズのディナープレートで、Kati Tuominen-Niittyla(カティ・トゥオミネン・ニーットゥラ)によるデザイン。80年代の皿がヴィンテージ食器になるのか疑問はありますが、そんなことは気にせず普段の食卓で使っています。
パスタを盛り付けるとちょうどいいんだなこれが。
写真撮影:ハマ