重い水筒は子連れには厳しかったのです
写真左はSIGG(シグ)のオーバルボトル。これはスイス軍にシグが配給していたキャンティーンの復刻版で、ボトルとカップをバンドで留められるクールなやつ。2006年あたりに買いました。僕が持っているのは復刻版の最初のモデルで、その後に何度かモデルチェンジをしていましたが、残念ながら現在は販売されていません。
シグの水筒はかなりお気に入りですが、ひとつだけ問題が。それは重いこと。なかに飲み物を入れると1kg近くなります。僕ひとりで出歩くときなら別に構わなかったものの、娘が生まれてからこの重さがネックに。
乳児を連れて出かけるときは、たくさんの荷物をバッグに詰める必要があります。電車や徒歩移動だと、このバッグの重さがボディーブローのように効いてくる。子供の荷物を減らすことはなかなか難しいので、大人の持ち物を減らしたり軽量化するしかない。
だから、とにかく軽い水筒を探しました。保温や保冷の機能なんてなくていいから、とにかく軽量なボトルを。そんなボトルを求めて出会ったのがナルゲンボトルでございました。
ナルゲンボトルで軽量化に大成功
nalgene(ナルゲン)は1949年にアメリカで設立された、もともとは研究用実験器具などを開発していたメーカーです。開発したプラスチック容器がアウトドア愛好家たちの目に留まり、ナルゲンボトルは世界中で知られるようになりました。
このナルゲンを代表するシリーズ『Tritan(トライタン)』は、マイナス20℃~100℃の耐熱耐冷プラスチック製ボトルに、パッキンのないループキャップという、シンプルで高品質な水筒です。
僕が買った『広口0.5L トライタン』の重さは90gで、飲み物を入れても590g。シグのオーバルボトルと比べれば、約400gもの軽量化に成功しました。
シグからナルゲンボトルに変えたことで、子供を連れて出かけるときの疲れやフラストレーションの軽減に一役買ってくれました。ありがとう、ナルゲン。
耐熱だったり冷凍できたり。ナルゲンボトルには嬉しい誤算がいっぱい
とにかく軽いボトルを探してナルゲンボトルをチョイスしましたが、実際に使ってみて嬉しかったことがたくさんありました。
キャップにパッキンがないから、パッキンを外す手間や紛失する心配もない。構造がシンプルな方がメンテナンスしやすいし、耐久性もいいですよね。パッキンはないけど漏れたことはこれまで一度もありません。すごいぜ。
飲み口が広いところもいい。奥まで洗いやすいのが素敵。飲み口が広いことで氷がすんなり入るのもポイント高し。氷を詰めたナルゲンボトルに淹れたてのコーヒーを注いで軽くシェイクすればアイスコーヒーのできあがり。
乳幼児がいる家庭なら耐熱性が高いところもおすすめポイント。煮沸消毒だってできちゃいます。
魔法びんのような保冷機能はないけど、冷凍庫で凍らせることはできます。保冷剤の代わりに冷凍させたナルゲンボトルを持ってピクニックやキャンプに行ってみるのはいかがですか?
ナルゲンボトルには軽いだけじゃないメリットがたくさんあって、もうほんと嬉しさ爆発です。
キャップ交換のタイミングがカスタムのチャンス
そんなトライタンにも弱点はあります。それはキャップのループ部分。といっても、数ヶ月で壊れるほどチープではありませんが。
バッグにぶら下げたり、ループを持ってブラブラしたり(昭和のおじさんがする『酔っぱらいのお土産』のアレですね)。そんなことを2年くらいヘビーに繰り返していたら、さすがにキャップのループが少しちぎれてきました。
同じ赤いループキャップと交換してもよかったのですが、せっかくならということで、黒いループキャップに交換してみました。
すると、どうでしょう。通常のラインアップにはない『クリアボトル+ブラックループキャップ』というオリジナルなカラーリングのナルゲンボトルのできあがり。
このようにキャップを交換してプチカスタマイズすることで、ひとり悦に入れるのも嬉しい。カスタムなんてしちゃったもんだから愛着がさらに湧いちゃう。最高。
そして意外と使えるのが『Tip Tap』という広口0.5L用の飲み口。これをはめると飲み口を小さくできるから、幼児がいる家庭ではいいかもしれませんね。
僕の娘が3歳くらいのころ、広口のまま飲もうとして、麦茶を思いっきりこぼしたことが何度もありました。どれだけこぼすの?っていうくらい、ほぼ全部こぼしちゃって夫婦そろって大慌て。ティップタップを使えばそういう事態を減らせるんじゃないでしょうか。
そんな事件(?)もあったりしましたが、嬉しいことに娘もナルゲンボトルを気に入ってくれて、保育園の遠足に持っていくほど。
正直なところ、こんなにも素敵ポイントが多いならもっと早く知っていればよかったなぁと。これからもナルゲンボトルとは長いお付き合いになりそうです。
写真撮影:編集部