常滑焼(とこなめやき)は、愛知・常滑を中心として焼かれる炻器(せっ器)。日本六古窯のひとつに数えられており、1000年以上の長い歴史を持っています。今回は常滑焼の代表作でもある急須の中から、普段使いしやすいデザインのものを厳選しました。陶土に混ぜこまれている酸化鉄がお茶のタンニンと反応し、渋みや苦味を取ってまろやかな味わいにしてくれるのも特徴のひとつ。歴史と技術に裏付けられた確かな品質を持つ急須を手にしてみてはいかがでしょうか。
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東屋(あづまや)小急須
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63(ロクサン)tokoname 急須
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北龍(ほくりゅう)黒泥ビリ急須
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北龍 北龍朱泥袋系筋引急須
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石龍 茶逢(ちゃほう)急須
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黒泥や烏泥などで作られたおしゃれな常滑焼の急須
小さくても機能的。東屋(あづまや)小急須
出典元:rakuten.co.jp
『東屋(あづまや)』の『小急須』は、愛知・常滑の『高資陶苑(たかすけとうえん)』とデザイナー猿山修によって作られています。思わず触りたくなるような丸い形をしており、茶葉がのびのびと広がるように仕上げられた急須です。烏泥(うでい)を焼き締めた表面には釉薬がほどこされていないため、茶の香りをたくわえ使うほどに香りの良いお茶を淹れられるのが魅力です。計算された角度の注ぎ口によって、お茶切れが良いのもポイント。蓋と身が隙間なくぴたりと合わさるように作られているので、漏れにくくなっています。磁器と比べて保温性が高いのも特徴のひとつ。経年変化で味わい深くなるのも楽しみですね。持ちやすい取っ手や洗いやすい広めの開口部など、随所に工夫がこらされた高品質な急須です。
手なじみの良いフォルム。63(ロクサン)tokoname 急須
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『63(ロクサン)』は、自然素材を使い常滑や万古焼など産地にこだわった雑貨を作るシリーズ。古来から数字には意味があるという考え方があり、6は調和やバランス・女性を、3は発展や開拓・男性を表しています。名前の通り、男女問わず使える高いデザイン性を持った茶道具を作るブランドです。『tokoname』の急須は、ころんとした丸いフォルムで手になじみやすいのが特徴。小さな穴が多く空けられたセラメッシュフィルターの茶こしで、目の細かい茶葉でも目詰まりしにくい作りに。ステンレス特有の臭いがないのもポイントです。大人が使いたくなる、シンプルでナチュラルな雰囲気が素敵ですね。
美しい飛びかんな模様。北龍(ほくりゅう)黒泥ビリ急須
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愛知・常滑の窯元『北龍(ほくりゅう)』。現在は若手のホープである3代目の梅原タツオが常滑焼を作っています。この『黒泥ビリ急須』は、連続した削り目をつける飛び鉋(とびかんな)模様が美しい急須です。茶こしはセラメッシュで、本体と同じ陶器のため繊細なお茶の風味を損なわないのが特長。伝統を受け継ぐ職人技が光る常滑焼の急須です。
プレミアム茶こし使用。北龍 北龍朱泥袋系筋引急須
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北龍窯で作られた『北龍朱泥袋系筋引急須』です。茶こしにはセラメッシュに加え、パンチング加工をほどこしたステンレス製のプレミアム茶こしを使っています。パンチング加工とは、複数のピンの金型を使って垂直に固定した金型に孔を開けていく加工技術のこと。穴が細かく空いているので茶葉のかけらがあまり出ず、茶こしにくっつきにくくなっているのが特徴です。茶の風味を逃すことなく、手軽においしく楽しめる常滑焼の急須。手入れが簡単なのもうれしいですね。
右手でも左手でも使える。石龍 茶逢(ちゃほう)急須
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窯元『石龍』が作る『茶逢(ちゃほう)』シリーズの創作急須。外側の縞模様は手描きで仕上げられています。片手で持ってそのまま蓋が押さえられる大きさで、右手でも左手でも使える急須です。口が広く作られているため、茶葉が捨てやすく洗いやすいのも特徴。持ち手が付いていないので収納しやすくなっています。日本茶はもちろん、紅茶や中国茶などに使うのもおすすめ。一人分のお茶もおいしく淹れられる、使い勝手の良い常滑焼の急須です。
常滑焼の急須をお手入れする方法
常滑焼の急須でおいしくお茶を飲むためには、茶渋がつかないように日々のお手入れを欠かさないことが大切です。洗うときはニオイ移りしないように洗剤を使わず、強めの水流で注ぎ口や茶こしをゆすぎます。乾かすときは蓋を取って逆向きにし、茶こしの中に水がたまらないようにしましょう。手間を惜しまず丁寧に手入れをして、おいしいお茶を楽しんでくださいね。
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