コロナをきっかけに家飲みが増え、自分でツマミを作るようになったという旦那さんもいらっしゃるのではないでしょうか?料理に凝ってくると道具にもこだわりたくなるのが心情。実際、より良い調理道具を使えば料理が快適になり美味しくなります。
今回はそんな調理器具の中でも「出刃包丁」をご紹介。魚の頭を落としたり、3枚におろしたりするならこれです。外で食べると高くついてしまう魚でも、自分で買ってきて調理すれば意外と安く済んだりするのもうれしいところですね。
包丁は三徳包丁のみ…という人も、ぜひ質の高い出刃包丁で自宅料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。
すべて見る吉田金属工業(YOSHIKIN)GLOBAL-IST(グローバル イスト)小出刃12㎝ IST-05
藤次郎 PRO DPコバルト合金鋼2層複合 小出刃 120mm F-634
下村工業 Verdun(ヴェルダン)出刃包丁 150mm OVD-15
遠藤商事 業務用 TKG-NEO(ネオ)小出刃(片刃)10.5cm ATK93 8-0317-1001
貝印(KAI )関孫六 金寿ST 和包丁 出刃 AK-1101
味岡刃物製作所 堺味正作 本霞白鋼 出刃包丁 165mm
青木刃物製作所 堺孝行 日本鋼(ツバ付)洋出刃 210mm
三木刃物製作所 小鍛冶竹弘作 家庭用 和庖丁(改良研)出刃包丁 M401
貝印(KAI )橋本幹造 両刃包丁 片鎬出刃 AB5513
出刃包丁の種類はどれを選んだらいい?
出典元:amazon.co.jp
出刃包丁にも素材や形、大きさなど色々な種類があります。大きい魚をさばくなら大きめのサイズがいいですし、素材によって切れ味や長持ちする度合いなども変わってきます。
が、詳しく解説するとかなり長くなってしまうので今回は割愛。最初は変にこだわるより、扱いやすさ・手軽さを基準に選んだほうが無難です。本記事では初心者の人でも扱いやすかったり、女性でも重さを気にせず使えるものなど「最初の1本」としておすすめできるものを中心に選んでいます。
よほど料理に慣れてきた人や、本格的なものにこだわりたい人はプロ用のものを選んでみてもいいかもしれません。その場合は逆に、一生使えるくらいのハイクオリティなものを選んだほうがいいでしょう。
初心者でも使いやすい出刃包丁10選
2018年のグッドデザイン賞。吉田金属工業(YOSHIKIN)GLOBAL-IST(グローバル イスト)小出刃12㎝ IST-05
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金属の町として世界的に有名な新潟・燕三条にて1954年に創業した『吉田金属工業(YOSHIKIN)』。オールステンレス一体構造包丁で世界に革命を起こした同社の「GLOBALシリーズ」を、より日本向けに改良したのが『GLOBAL-IST(グローバル・イスト)』シリーズです。オリジナルの新しい刃付け「エクストラエッジ」を採用し、鋭い切れ味と優れた耐久性を実現させたこのシリーズは、2018年のグッドデザイン賞を受賞しています。こちらは小振りなアジから鯛やイサキの40cmクラスまで扱える、スタイリッシュな小出刃包丁。刃付けは片刃で、左利き用も同価格でラインアップしているのはうれしいポイントですね。家庭で扱う魚介サイズならこれ一本で対応できる、初めての1本にもおすすめの出刃包丁です。
さすがのグローバル切れ味最高です。大切に使います。
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2000年のグッドデザイン賞。藤次郎 PRO DPコバルト合金鋼2層複合 小出刃 120mm F-634
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新潟・燕三条の『藤次郎』は、1953年に創業した包丁・調理用品メーカー。お店で一度は目にしたことがある名前ではないでしょうか。F品番は海外や刃物専門店などの限られたルート向けのブランドで、『PRO』は2000年度のグッドデザイン賞を受賞した和包丁シリーズです。オールステンレスと和包丁の組み合わせは画期的なものであり、切れ味とお手入れのしやすさで現在も定評があります。独特の「トルネード模様」を付けたハンドルは握りやすさを最優先に設計し、見た目の美しさとともに滑りにくさも追求。水や油のついた手で握ったときにも強くグリップできます。業務用の切れ味とお手入れの手軽さを両立した、一本持っておいて損はない出刃包丁です。
あまり料理をしない私でも、氷り付けになった魚を捌くのに捗ります。
ほかの包丁では冷えて硬くなっている皮にはじかれて危ない思いもしました。
この包丁だとスッと刃が入ってくれるので力みすぎることもなく魚を捌けるので重宝しています。
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お手頃価格の本格派。下村工業 Verdun(ヴェルダン)出刃包丁 150mm OVD-15
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燕三条の『下村工業』は、1874年から続く三条刃物鍛冶としての創業を経て1957年に設立した老舗メーカーです。『Verdun(ヴェルダン)』は、「毎日の料理を楽しくする」をコンセプトに「使いやすさ」と「切れ味」を追求したシリーズ。職人の手による水研ぎ刃付けで切れ味・持続性に優れ、継ぎ目のない一体成形のハンドルで食洗器にも対応しているため洗いやすく衛生的に使えます。高いスペックを持ちながらお手頃な価格で手に入るのも見逃せないポイントです。
これはいいです!
手にフィットして滑らず、適度な重みが有り、切れ味も良いし、一体型なので衛生的で、安い!
最高‼️
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出刃と柳刃の良いとこ取り。ナガオ 魚さばき包丁
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1950年に創業した燕三条の『ナガオ』が、クラウドファンディングの企画から誕生させた『魚さばき包丁』です。出刃包丁と柳刃包丁の長所をバランス良く「いいとこ取り」し、二役を一丁でしっかりこなしてくれます。包丁の使い分けという初心者にはなかなか高いハードルをクリアしてくれるだけでなく、プロが使うような包丁の機能も兼ね備えた優れもの。製造は同じ燕三条の下村工業で、エントリーモデルとしての導入しやすさがありながら本格的な魚さばきができます。硬いカボチャなど、魚以外を切るときにも活躍。日々の料理生活をちょっと変えてくれる力を持った、優秀な包丁です。サイズは小と大の2種類あります。
釣ったイカを捌いて刺身にしました。
包丁を乗せただけでスッと切れました。
ここまで切れ味のいい包丁は初めてです。
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プロが使うクオリティ。遠藤商事 業務用 TKG-NEO(ネオ)小出刃(片刃)10.5cm ATK93 8-0317-1001
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1951年創業の『遠藤商事』は、ホテル・レストラン向けの業務用厨房用品を作る燕三条のメーカーです。『TKG-NEO(ネオ)』シリーズは耐摩耗性に優れた、プロ用に設計した庖丁。刀身とハンドルが一体化しているので、ハンドルが抜けたり腐ったりしないのがメリットです。3枚複合の刀鋼は鋭い切れ味とお手入れの手軽さを両立した特殊なステンレス合金鋼で、高い耐久性を誇っています。プロが使うクオリティを持ちながら、比較的リーズナブルな価格設定も魅力ですね。
藤次郎の遠藤商事バージョン。
銘のプリント違いだけで断然お得。
一般家庭で体高20cm越えの魚を捌くことはそうそう無いので、軽くて小回りが効く本品は断然使いやすい。そして何より食洗機に突っ込めるオールステンレスは最高です。
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老舗の一本。貝印(KAI )関孫六 金寿ST 和包丁 出刃 AK-1101
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日本人なら誰もがおなじみの『貝印(KAI )』は、1908年に岐阜県・関市で生まれた刃物メーカー。『関孫六』ブランドの『金寿ST』は、硬度と強度に優れた「モリブデンバナジウムステンレス刃物鋼」を使ったシリーズです。切れ味・耐久性・サビにくさ・お手入れのしやすさを兼ね備え、ハンドルは独自の接合方法で強度に優れフィット感の高いものに。刃元部分の角を落とすことで手当たりも良く仕上げています。天然木のハンドルから高級感すら感じる、老舗メーカーならではの間違いない一本です。
ボート釣りから料理に目覚め、この包丁を買った。
入門にはステンレスが良いかと思い、鋼は選ばなかった。
切れ味も良く、手入れも簡単で、満足。
魚をさばくのが楽しいです。
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まさにプロ用。味岡刃物製作所 堺味正作 本霞白鋼 出刃包丁 165mm
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刃物の町である大阪・堺で、1914年に創業した『味岡刃物製作所』。1人の職人が1本の包丁を最初から最後まで研ぎあげるというこだわりを持つメーカーです。『堺味正作 本霞白鋼』シリーズは、料理人にとっての使いやすさを重視して作ったプロ用包丁。堺の歴史ある鍛冶屋で鍛造し、味岡刃物で研磨して1本1本手作業で作っています。裏には鋼・表には錬鉄を鍛冶接した生地を使い、研ぎやすく欠けにくいのもポイントです。朴の木(ほうのき)に水牛の角の輪をはめ込んだ柄も特徴のひとつ。寿司屋・割烹などの職人さんでも使えるクオリティをもつ、まさにプロ用の出刃包丁です。
釣った魚をさばいてみたいと一念発起しましたが、家には切れない安物しかなく、ここは勝負と買ってみました。
手入れが大変(さびないように水けを十分にとってからしまう必要あり)ですが、その手間を考えても十分おつりがくる充実感でした。
あとはひたすら練習します。
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鋭い切れ味の洋包丁。青木刃物製作所 堺孝行 日本鋼(ツバ付)洋出刃 210mm
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大阪・堺の『青木刃物製作所』は、1947年から続く刃物メーカーです。『堺孝行』ブランドの洋包丁『日本鋼(ツバ付)』は、低価格ながらも切れ味の鋭いSK鋼材を使用した鋼製のスタンダードモデル。鋼本来の持つ食い込みの良さで、家庭用から本職用まで幅広く使えます。ハンドルにはPOM樹脂を採用し、食器洗洗浄機や乾燥機が使えるのもポイント。プロも使えるクオリティの本格派包丁です。和包丁より洋包丁が欲しい方にはおすすめ。
鋼の粘り。三木刃物製作所 小鍛冶竹弘作 家庭用 和庖丁(改良研)出刃包丁 M401
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日本古来の金物の町といわれる兵庫・三木で1935年から続く老舗『三木刃物製作所』。庖丁の切れ味の生命である「鋼の粘り」を絶えず追求することをモットーに、良質の刃物鋼と軟鉄をもって古来の製法を元に1本1本丁寧に制作しています。こちらは家庭用和庖丁シリーズの出刃包丁。特殊刃物炭素鋼(SK5)を、鍛冶職人が手打で加工しています。表面仕上は、改良研(かいりょうとぎ)と呼ばれるボカシ仕上げです。切れ味・耐久性はプロ並みの高い品質を誇る一方、比較的鋼材価格が安い分リーズナブルなのもうれしいところ。こちらも家庭用から料理人用まで幅広く使える出刃包丁です。
ミシュランシェフと開発。貝印(KAI )橋本幹造 両刃包丁 片鎬出刃 AB5513
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こちらは貝印と、ミシュラン東京で星を取得した日本料理店「一凛」が共同開発した出刃包丁。和食における細かな作業での使いやすさを考慮し、家庭用を前提に操作性にこだわって製作しています。重心を柄よりも刃の方へ寄せることで包丁自体の重さを利用した使い方ができるようになっていますが、これはシェフの橋本幹造氏が何十本もの試作品を実際に試して決めた設計です。また家庭で手軽に砥げるようにとのコンセプトから、洋包丁の製造法である両刃付けを採用。和包丁の特性を活かしながら、より利便性を向上させています。長く使える和食用の包丁が欲しいのなら、ぜひおすすめしたい一本です。
左利きの人は左利き用か両刃の出刃包丁を使おう
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ほとんどの出刃包丁は右利き用に作られているので、左利きの人には使いづらくなっています。しかし左利き用も多数出回っているので、気になったものがあれば左用があるかどうか探してみるといいでしょう。右利き用より多少高価になってしまうのは致し方ないところですが…(上の画像のものは左利き用も同価格という珍しい品)。また本来の出刃包丁は片刃ですが、最近は洋包丁のように両刃のものも出ているので、それであれば左利きの人でも使うことができます。
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