野田琺瑯のバターケースとの淡くはかない思い出

野田琺瑯のバターケースとの淡くはかない思い出

このコラムを書くときに心がけていること。それは、モノにまつわる個人的な記憶や思い出を伝えるということ。

いつどこで買い、どのように使い、そしてモノと過ごしてきたか。モノとの物語を伝えることが、本当にリアルなレビューになるような気がしています。

さて、今回の買ってよかったモノは、野田琺瑯のバターケース。

野田琺瑯 バターケース 200g用 BT-200
野田琺瑯 バターケース 200g用 BT-200

出典元:amazon.co.jp

このバターケースをいつ買ったかというとですね。

えっと、これいつ買ったんだっけ。えっと、えっと……う~ん、5年前だっけ?7年くらい前?あれ、そんな昔だっけ。よし、6年前!6年前にします!

そうです、このバターケースは6年前に買いました。

これをどこで買ったか。

ネットじゃなかったよな……。雑貨屋さんだっけ……。ライフスタイルショップの可能性も捨てきれない……。あ、そうそう、マーガレットハウエルでした。マーガレットハウエルのどこかの店で買いました。記憶が蘇ってきましたよ。いい調子で思い出してきました。

あ!このバターケースは妻へのプレゼントでした。特に記念日でもないときにあげたもの。きっとこういうの好きだろうなと思って買ったのでした。サクラの木のフタが可愛くて、妻が好きそうな木目のフタを選んだのです。

そういえば、あのとき接客してくれた店員さん、お店にある在庫を全部出してきてくれて、丁寧に対応をしてくれました。店員さんがどんな顔をしてたか完璧に忘れましたけど、その節は大変お世話になりました。

このバターケースを受け取ったときの妻の顔はいまでも鮮明に覚えています。そう、何かこう、何というか、嬉しそうな?顔をしていたような?気がしています。うん、きっと笑顔でした。笑っていたような気がします。

さて、このように、僕はもの忘れがとても激しく、過去の細かいところは綺麗さっぱり抜け落ちています。しかし、本当のリアルなレビューに大事なことは、はたして過去を語ることなのでしょうか。

もしかしたら、モノとの過去の物語を伝えることより、モノと暮らしている現在の物語を伝えることの方が、もっと大事なことなのかもしれません。

我が家では朝食にパンを食べるので、そのときに必ずこのバターケースが食卓にあがります。バターケースからバターナイフを出して、食パンにバターを塗る。パンを食べながら、昨日のことや今日のことなど、家族といつもの会話をする。野田琺瑯のバターケースはそこにいつもあるのです。

いつもの我が家に、いつものバターケース。それが、いつもの暮らしかた。

なんか決まった気がするー!最後の最後でカッコよさげなこと言って、滑り込みセーフになった気がするー!ふぅ危なかったー。

写真撮影:ハマ

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